先天性奇形の単冠動脈症と冠攣縮性狭心症が見つかりました

ホルモン補充療法
ホルモン補充療法

最近、体調不良が続いていたため、精密検査を受けたところ、思いがけない診断を受けました。

それは「先天性奇形の単冠動脈症」「冠攣縮性狭心症」です。

まず、単冠動脈症についてですが、これは先天的に心臓の血管が通常とは異なる構造を持っているというものです。

通常は右冠動脈と左冠動脈という二本の動脈が心臓を取り巻き、血液を供給していますが、私の場合、一本の動脈しかないという状態が生まれつきだったことがわかりました。

これにより、心臓への血流が通常と異なり、負荷がかかることがありますが、幸い長い間、運動をしてきたことにより、1本しかない左の冠動脈が通常より太く発達し、心臓に必要な血液量を補っていることがわかりました。

そして、1本しかないことを「変」「異常」という捉え方ではなく、「個性」と言ってくださった主治医の言葉に、何とも言えない安心感と嬉しさが込み上げてきました。

さらに、「冠攣縮性狭心症」という病名も見つかりました。

一般的に狭心症とは、心臓に血液を供給する冠動脈が狭くなる状態で、動脈硬化によって動脈が狭くなり、心筋への血流が不足するため、狭心症や心筋梗塞などの心臓関連の症状が引き起こされます。

私はこのタイプの狭心症ではなく、別名「異形狭心症」ともよばれている動脈には狭窄はないが、心臓に血液を供給する冠動脈が一時的に強く収縮(攣縮)けいれんすることで、血流が低下し、胸の痛みや圧迫感が生じる疾患です。

冠動脈が狭窄するわけではなく、正常な血管であっても攣縮によって血流が一時的に遮断されることが特徴です。

そのため、健康診断や症状があって受診したとしても、心電図では異常がみつからず、発作が起こっているときに心電図をとらないと見つからないのです。

実際、2022年の12月に脇腹のあたりが苦しかったので、念の為、心臓だったら?と思ったので、近隣の循環器内科にいき、12誘導心電図をとってもらいましたが、異常はみつからず、肩の治療中だったのもあり、「肋間神経痛」じゃないですか?と言われました…

他にも、前兆として他の症状がでていました。奥歯が痛くて歯科にいっても異常なしだったり、喉の異物感がでて耳鼻咽喉科にいっても異常なしでした。肩の痛みもさまざまな病院や整骨院にいっても治りませんでした。

これらの症状は放散痛(ほうさんつう)だったのだなと納得がいきました。

放散痛とは、痛みの原因となる部位から離れた場所に痛みが感じられる現象です。痛みの信号が神経を通じて脳に伝わる際、脳が痛みの元を誤って別の部位から来ていると解釈してしまうために生じます。

例えば、心筋梗塞や狭心症などの心臓疾患の場合、実際の痛みは心臓から発生していますが、痛みが胸だけでなく左肩や腕、背中、顎などに感じられることがあります。これが放散痛の典型的な例です。

この現象は、痛みが発生している場所と痛みを感じている場所が神経的に関連している場合に起こりやすいです。放散痛が起きると、痛みの原因が特定しにくくなるため、正確な診断が重要です。

この2つの疾患が組み合わさることで、これまでの体調不良の原因が少しずつ解明され、対策が必要だと実感しています。幸い、心筋梗塞になる前に発見されたことで、今後は薬物療法を進めていくことができるようになりました。

心臓の問題は自覚しづらい部分が多く、症状があるのに原因不明の状態が続くと不安が募ります。

まさか、心臓リハビリの運動指導に5年携わったわたしが、心疾患になるとはおもいもよりませんでしたし、こんなに気づくのに時間がかかってしまったことにショックでした。

ですが、こうして診断を受け、今後の対策が見えてきたことに少しほっとしています。これからは心身の健康を大切にしながら、無理をせずに過ごしていきたいと思っています。

以前のブログ記事で書いていた、肺血栓塞栓症(エコノミー症候群)の疑いは、精密検査の結果、血栓もなく異常なしでした。

婦人科の先生の的確な判断と、紹介先の循環器の先生の診断には、心から感謝しております。

同じように、体調不良や原因不明の症状で悩んでいる方々にも、自分の体を大切にし、早めに検査を受けることの大切さを伝えていきたいと思います。

コメント

この記事を書いた人
MASAMI

HSS型HSPミニマリスト/一軒家3人暮らし/心・身体・部屋を心地よいスッキリした状態にトトノエルことが好き/元アスリート&運動指導者

MASAMIをフォローする
タイトルとURLをコピーしました